ビルやオフィスのスマート化とは、生活環境や労働環境の中心に人間を据えることを意味します。 このパラダイム・シフトの実現には、センシング・インテリジェンスに特に注意を払った電子機器が身の回りに必要です。 その意味で、人数カウント機能は冷暖房空調設備や稼働率管理をリアルタイムで調整する上できわめて重要です。 これは居住者の快適性やエネルギー管理効率の向上につながります。
アプローチ
– このプロトタイプは、標準のSTM32マイクロコントローラ上で動作し、飲食店の来店客数をリアルタイムかつ高精度でカウントできます。
– これは、STM32マイコンに組み込まれたAIアルゴリズムと熱赤外線テクノロジーの利用によって実現されます。
センサ
画像:カメラ・モジュール・バンドル(リファレンス・ボード:B-CAMS-OMV)
データ
データフォーマット:
単一クラス:人
RGBカラー画像
結果
モデル:YOLO低複雑度量子化ニューラル・ネットワーク
入力サイズ:240 x 240 x 3
メモリ・フットプリント:
使用Flashメモリ:277KB(重みデータ)
使用RAM:233KB(アクティベーション・バッファ)
精度:55.88%(PASCAL VOCテスト・データセットに対してIoUを50%に設定した場合の平均精度)
性能(高性能マイコンSTM32H747* @ 400MHz使用時)
推論時間:371ms
フレームレート:2.7fps
* STM32CubeAI 7.1.0ベースのFP-AI-VISION1 3.1.0を使用して測定